- カウンセリングはどのくらいの期間受ければいいのですか?
- 人により異なります。1回で終わる場合もあれば、年単位の期間が必要な場合もあります。一般的には、モチベーション、目標の具体性、問題や症状の慢性化の度合い、カウンセリングの方針に対する周囲の理解やサポート、日常生活にどの程度支障が出ているか、重複障害、複雑性トラウマの有無などに左右されます。例えば、単純なパニック発作や過食など、改善へのモチベーションがあり、具体的な症状の除去のみを目標とする場合、数回~10回程度。方向性が分かれば自分で取り組めるという方、家族の相談などは、1回で終了する場合もあります。一方、繰り返されてきたトラウマの影響の克服、慢性的な生きづらさや不幸感の解消といったテーマだと、長期になる傾向があります。
- カウンセリングはどれくらいの頻度で受ければよいですか?
- 相談者様のご都合に合わせてお決めいたします。ただし、週1回か隔週くらいの頻度で行うと一番効果的であるケースが多いです。
- 信濃病院とはどういう関係ですか?受診しなければなりませんか?
- 信濃病院はカウンセラーの勤務先です。しかし、「東信こころの相談室」は完全に個人の事業として行っており、病院とは独立しております。信濃病院に受診を強要することはありません。しかし、入院治療や投薬治療により改善が期待される場合は、選択肢の一つとしてご紹介させていただくこともあります。しかし、その場合でも、強制はいたしませんのでご安心ください。
- 話したいことがまとまっていないのですが大丈夫ですか?
- まとまっていなくても、問題ありません。「とにかく精神的に辛いけど、何が問題なのか自分でもよくわからない」というのは良くあることです。むしろ最初から、理路整然と話ができる方の方が、少ないかもしれません。問題の全体像を明確にし、理解することもカウンセリングで取り組むことの一つです。
- 話をするのが苦手です。うまく伝わるか不安です。
- 初めてのカウンセリングや初対面のカウンセラーで緊張するのは当然のことです。まず、話すことに伴う不安や緊張にありのまま気づき、そのこと自体を話せると良いですね(「初めてなのでちょっと緊張してうまく話せるか自信がないです」など)。そして、急ぐ必要はありませんので、あなたのペースでお話しください。自分の感覚にぴったりとくる言葉や語りを、時間をかけじっくりと探すプロセスそのものがカウンセリングです。最初のうちは、カウンセラーの方からあれこれ質問してもらった方が気楽であれば、そのようにさせていただきます。身体や、イメージを使ったセラピーも可能です。
- 私の話を聞いて変に(くだらないと)思われないか心配です。
- もしもあなたが本当に悩んでいるのであれば、カウンセラーは、どんな些細な悩みでも真剣にお聞きします。「変」というのは「ふつうではない」ということですが、「ふつうの悩み」などありません。あらゆる悩みは個性的です。カウンセラーは、一般常識的な「ふつう」とか「ふつうではない」という判断を脇に置き、「その人が悩んでいるという事実」を大切にします。ただし、それでも実際のカウンセリングの中で「変に思われている気がする」のであれば、ぜひそのことを率直にお話いただければと思います。そのこと自体を一緒に検討できればと思います。
- カウンセラーから非難されないか不安です。
- もしも、あなたが社会的に認められない行為をしていたとしても、基本カウンセラーが説教したり非難することはありません。責められて、人が良い方向に変わることなどありえないからです。もしも、あなたがそれを変えたいと思って相談に来られるのであれば、その決断自体を尊重したいと思います。しかし、上記の質問同様、それでもカウンセラーから責められたり、非難されているように感じるのであれば、ぜひ、そのこと自体を率直にお話しいただければと思います。
- 秘密は守られますか?
- 秘密はしっかりとお守りいたします。相談で話された内容は、あなたの同意がない限り、決して口外することはありません。ただし、あなたが自分やほかの人を傷つける可能性がある場合は、秘密を守りきれない場合もあります。カウンセラーは、あなたやほかの人の命を守ることを、なによりも優先いたします。その点は、ご了承ください。
- 家族(パートナー、自分自身)が違法薬物を使っていることを打ち明けた場合、通報されますか?
- 通報は致しません。理由は2つあります。1つは、公認心理師および臨床心理士に告発義務はなく、守秘義務があることです。もうひとつは、逮捕されれば一時的に使用を中止はできるでしょうが、もしその方が薬物依存症の状態にある場合、刑罰による再使用防止効果は薄いと言われているためです。それよりも、その方がどうすれば自助グループや断薬・再使用防止プログラムにつながるのかを一緒に考えさせていただきたいと思います。
- 子どもを一緒に連れていきたいのですが可能ですか?
- 頼れる親戚や預け先がないという方もおられるかと思いますので、お子様に同席していただくことも可能です。ただし、セッションの間、お子様の言動に相談者様やカウンセラーの注意がそれてしまうことも起こりうるかと思います。また、たとえ重要なことであっても、お子様の前ですることは好ましくない話題もあります。つまり、カウンセリングの質を保証できないということはご承知いただければと思います。
- カウンセラーと個人的に親しくなりたいのですが。
- お気持はうれしいですが、そのご期待に応えることはできません。私的な間柄になることで、本当に相談者様のためになる心の問題解決支援ができなくなる可能性が生じるため、原則カウンセラーはカウンセリングを知り合いや家族にすることはありませんし、相談者様と私的な関係をもつこともありません。何卒ご理解ください。
- 自分ではなくて家族(知り合い、同僚)に問題があるのですが。
- 家族の問題でお越しになっても構いません。ご本人さんとのかかわり方を見つめなおしたり、ご家族自身の気持ちにゆとりができると、ご本人さんの問題改善につながる場合も多くあります。
- ○○障害(○○病)かどうか診断してもらえませんか?
- 申し訳ありません。臨床心理士・公認心理師の権限上、障害や病気の診断はできません。もしも、確実な診断もしくは診断書が必要な場合は、精神科などの医療機関に相談してください。
- 健康保険(保険証)は使えますか?
- 申し訳ありません。当相談室のカウンセリングに健康保険は使えません。
- 薬は処方してもらえますか?
- 申し訳ありません。当相談室では薬の処方はできません。カウンセリングと薬物療法の併用をご希望の方には、連携する精神科(信濃病院)をご紹介いたします。医師の診察を受けたうえで、必要と認められれば薬を処方してもらうことも可能です。